東京教区東京2組
東京2組足立・荒川・葛飾ブロック「いのちのふれあいゼミナール」

【'07年5月28日掲載】

5月26日(土)、真夏を思わせるような陽ざしの中、親鸞聖人のご旧跡寺院である茨城・下妻の光明寺において、ゼミナールが開催されました。

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一日バス旅行という形でゼミナールが行われたのははじめてのことで、2011年の宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌に向けて、親鸞聖人のご苦労された地を訪れ、より親鸞聖人の教えを感じ取ろうということを目的に開催されました。

光明寺に参詣する前に、親鸞聖人が常陸の国で最初に滞在したと伝えられる小島の草庵を訪れ、草庵跡にある大銀杏の老木を拝見しながら、一人ひとりが親鸞聖人のご苦労を偲びました。

光明寺に到着すると、まず勤行、続いてスタッフの大聖寺さんから、関東以前の、特に越後での親鸞聖人の歩みについて説明がありました。関東での親鸞聖人のご苦労を本当に受け止めるためには、それまでの親鸞聖人の歩みをいただき直すことが大切な要と位置づけ、僧侶スタッフが関東に入られる前の親鸞聖人の歩みを勉強し直し、代表して大聖寺さんがご門徒に向けてお話しさせていただきました。

そして、ご住職の三浦仁先生から、関東での親鸞聖人について様々なお話がありました。

三浦先生のお話のなかで、特に心に残ったことは、親鸞聖人の御旧跡というけれども、今、ここに光明寺が建てられてあることのなかに、幾多の困難があり、なんとか親鸞聖人の教えを伝えてきたのであって、その歩みこそに目を向けてほしいという点でした。それは観光気分を許さないという情熱です。親鸞聖人のご苦労、その後の人々のご苦労を通して、自分の生き方を見つめてほしいという、この地で教えを守り続けてきた光明寺の歴代住職、現住職の三浦先生、そして下妻の人々の念仏の伝承の力強さを感じました。特に境内の親鸞聖人御手植の菩提樹と開基明空が植えた柊の老樹は、その人々の歩みとともに今にその趣を語っているのです。

光明寺には、親鸞聖人門侶交名帖、親鸞聖人十字・九字名号、親鸞聖人の二叉竹の御杖、横巻御絵伝四巻、蓮如上人六字名号、蓮如上人御掛軸、聖徳太子木像など、数々の宝物が残されており、三浦先生から一つひとつ懇切丁寧な説明をいただきました。

光明寺参詣後、昼食懇親会が、光明寺総代の兼弘実さんの経営する手打ちそば「追分」で親睦を深めました。


日程
9:00 集合 蓮光寺裏門脇
9:30 出発
休憩  守谷SA
11:15 小島の草庵跡 見学
11:50 光明寺参詣
司会進行: 本多雅人(蓮光寺)
  1. 勤行: 正信偈、同朋奉讃
  2. 越後の親鸞聖人について ── スタッフ: 大聖寺祐章(大聖寺)
  3. 法話: 三浦仁先生(光明寺住職)
  4. 見学: 宝物、院内諸殿
13:40 昼食懇親会 手打ちそば「追分」(光明寺ご門徒経営)
15:00 出発
休憩  守谷SA
16:45 到着 亀有駅南口ロータリー
解散