東京教区東京2組
東京2組門徒会総会および研修会

【'04年9月4日掲載】

_

8月28日(土)、蓮光寺において、東京2組門徒会総会および研修会が開催されました。門徒会とは、東京2組各寺院の代表の門徒(各寺院2名)で構成されています。活動の中心は、一人一人の聞法にあることは言うまでもありませんが、門徒の代表組織として、「聞法の集い」を開催して聞法の場を有縁の方々に開くなど、大いに貢献しています。

今回の研修会の講師には、東京教区駐在教導でいらっしゃる清谷真澄先生(43)をお招きし、「宗祖としての親鸞聖人に出遇う」というテーマでお話しいただきました。清谷先生は親鸞聖人の生涯をたどりながら、特に『歎異抄』第2章と後序の前半を取り上げて「自身に出遇うことが、自身を信ずることです。その自分自身とは、“いずれの行もおよびがたき身”ということを如来の眼によって教えられます。そしてそのように常に没し、常に流転する私を常に照らし救うはたらきが如来の大悲心であり、そのことに頭がさがることを信心といわれるのです。親鸞聖人は“いずれの行もおよびがたき身”というご自身のあり方がはっきりすることによって、“親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし”と言い切っておられるのです。ですから信心とは、私が何かを信ずるのではなく、如来の眼によって自分自身が言い当てられていくことです。これを如来の本願力回向といい、こうしていただいた信心はだれもが同様のものです。」と「信」の問題について語られました。

私ども真宗大谷派(本山・東本願寺<京都>)では、2011年の宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌に向けて、「宗祖としての親鸞聖人に出遇う」を基本理念としています。宗門に縁を結ぶ一人ひとりが、あらためて親鸞聖人が顕らかにされた本願念仏の教えを真に受けとめて生活するものになる、そういう願いをもってともに歩んでいきたいと思います。