あとがき
大学時代の春休みには、時間だけはたっぷりあったもので、アルバイトで稼いだ少ない金でよく旅をしました。外国の空港のロビーで夜を明かして飛行機を乗り継ぐような旅を平気でしていました▼さすがに社会人になってからはそういう旅をすることはなくなりました。学生時代みたいにまるまる1カ月も休みということはありませんから、変な乗り継ぎで時間を無駄にせず、なるべく直行便を使うようにしないといけません▼ふた月ほど前のこと、久しぶりに旅に出たのですが、スケジュールの都合上、初日の移動をかなりきつくしなければなりませんでした。前夜が忙しかったのでほぼ徹夜で早朝から空港に向かい、飛行機を2便乗り継いで、目的地に着いたのは夜。しかも初冬の日本から常夏の地への移動。いっぺんに体を壊して2日目から寝込みました。若い頃のような無理な旅はできない年齢だという自覚がなかったのですね▼先日、精神年齢測定というものを試してみました。何と実年齢より20近く若いという結果が。若い心でいることはある意味では良いのでしょうが、心だけが若いままというのはある意味で愚かですね（ゆ）