あなかしこ 「門徒倶楽部」機関紙

あとがき

学校での体罰が問題になっています。体罰というから分かりにくいのですが、要するに暴行です。小学生の時によその担任からいきなり〈人違い〉でぶたれたり(もちろん謝罪はなし)、中学・高校時代に口より先に手が出る教諭(生徒から事情を聞いたりはしない)を見てきた者としては、体罰(という名の暴行)を容認しません▼とはいえ、荒れた学校などで緊急避難的に物理的手段はやむを得ない場合があるでしょうし、温厚な教諭でもつい、という人間的な誤謬はあるでしょう。また「廊下に立ってろ」さえ〈体罰〉に含まれるのには首を傾げてしまいます。単純に〈検挙〉していけばいいものではありません▼それにしても解せないのは、体罰(という名の暴行)を積極的に肯定する人が少なくないということです。教育に体罰は当然、愛のある体罰ならいい、などなど。ならばそういう人には、私が愛情を込めた体罰を振るって差し上げましょうか。どうぞ遠慮なく名乗り出てください。体罰の理由や、体罰における愛情や信頼関係の有無は、体罰を振るう側が一方的に判断するものですから、受ける側はお考えにならなくて結構です。体罰とはそういうものです。

(ゆ)

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