あなかしこ 「門徒倶楽部」機関紙

あとがき

甘いものが悪いのではない、摂取熱量の総量にさえ注意すればよいのだ。ずっとそういう栄養指導を受けてきたのだが、そこには根本的な間違いがあったようだ。別の理論に基づいて食事を制限し始めたら体調が好転し、飲み続けていた薬をやめることができた。私たちは、世間で正しいとされていることに惑わされ、自分で正しいと信じていることに振り回される。正信の「正」の字には立ち止まるという意味があるそうだが、進攻するという字義も明らかにされている。留まるにしろ進むにしろ、惑わされたり振り回されたりしているうちにはできない仕事である。

(wajo)

原発依存に疑問の声を上げてこなかった私たちは、3.11以降、否応なしに自分の闇と向き合わなければならなくなりました。一方最近は、脱原発という大義のためなら何を言っても何をやっても許される、という風潮が一部で強まっています。どうも私たちは、こっちが駄目ならあっちという考え方しかできないようで、どちらも闇であるという眼をいただかないと迷い続けるだけのようです。ある意味で、脱原発運動にとっての最大の不幸は、自分たちの〈正しさ〉が証明されたこと、といえるでしょう。。

(ゆ)

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