門徒随想

私と蓮光寺

蓮光寺にご縁をいただいたのは、神奈川に引越しをして約2ヶ月経った昨年の10月であった。毎日新聞で蓮光寺の活動が紹介された記事を叔母が私に見せてくれました。その記事を見て、蓮光寺の門徒倶楽部に行ってみようと思ったのです。

蓮光寺に行く前日、ジャーナリスト(元テレビ局勤務)の叔父が「お金を出してくれとか言われたら、2回目から行くなよ」と私にアドバイスをしてくれて、蓮光寺に行ったのです。

蓮光寺に行くと、本多住職の奥さんが、「何かコンタクトをとっていらっしゃったのですか」とお聞きになられたので、何か高尚なところへ来てしまったのかと思いながらも、この時点では、蓮光寺がどんなところかまだよくわかりませんでした。初めてなのに、私は住職に酷な質問ばかりをしてしまいましたが、真宗宗歌と勤行についてはなぜこんなことをしなければならないか疑問でしたが、しばらく通っているうちに、実にいいセレモニー(?)だと思うようになりました。

真宗の教えにふれてからというか、神奈川に来てからは、自分自身の「驕り」が少々なくなりつつあります。「凡夫」であることを実感することで、きちんとした人ほど頭を下げるということを耳にしますが、少々謙虚になれてきている気がします。もっともっと謙虚になりたいと思います。

門徒倶楽部は、はじめは場違いなところに来たという印象を持ちましたが、教えを学んだ後に、居酒屋にくりだして、ざっくばらんに語り合いながら飲んでいると、また来たくなるのです。そんなこんなで、もう8ヶ月も通い続けています。お寺に行くというより、人生を学ぶという意味で参加させていただいています。つまり、「どう生きるか」ということが私自身の問いなのです。そして、門徒倶楽部のすてきな仲間が出来て、本当にうれしく思います。本多住職とご家族の皆さん、そして門徒倶楽部の皆さんの心暖かい支えがあって、とても楽しい土曜日の午後を過ごしています。門徒倶楽部の一員になれて、私は幸せ者です。

伊達進 49歳