あとがき

最近恐ろしいことに気づきました。私が大学生だった頃すなわちバブル時代に生まれた子どもたちが、今は大学生になっているのです。光陰矢のごとし!▼さらに同じ年数をさかのぼりますと、私が生まれた頃に大学生だった人々が、悪名高き(?)「団塊の世代」です。まさに彼らが東大安田講堂で赤旗を振りながら「インターナショナル」を唄っていた時、そこから10キロほど離れた病院で私は産声を上げました。▼私は学生の頃「団塊の世代」が大嫌いでした。彼らこそ諸悪の根源、彼らがいなくなればこの国は良くなる、と思っていました。▼その団塊の世代が、今年から定年退職にかかっています。そう、ようやく彼らが現役を退き始めたのです。が、若かりし頃の私の思いに反して、どうもこの国が良くなっている気配はありませんね。▼さて、今の大学生の世代は、私たち「バブル世代」をどのようなまなざしで見ているのでしょうか。あな恐ろし。とほほ。

(ゆ)