あとがき
- 内閣不信任決議案は、加藤紘一氏、山崎拓氏の腰砕けで否決された。一体あれは何だったのか。またしても永田町の論理が優先された。政治不信が一層募った結果だけが残った。
- しかし、政治だけが問題で私たちの生活は健全か? 内に目を向けてみるとどうもあやしい。政治の世界はその最たるものにすぎないだけで、永田町と変わらぬ茶番な人間関係があちこちにあるのではないか。
- 改正少年法が成立しようとしている。はたして少年の取り締まり強化が問題の解決になるのか。内に目を向けてみると、少年犯罪の根が自分の中にも見えてくるのではないか。
- 目が外ばかりに向いて現実を批判するが、肝心の自分が置き去りにされてはいないだろうか。現代は自己直面の契機がほとんどない時代である。様々な問題を通して、自分を見る目を持つことが求められている。